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世界の偉人、著名人の心に響く言葉をご紹介する「金の名言」の第44回は、心理学者の岸見一郎さんの著書『成功ではなく、幸福について語ろう』の中の心に響く言葉をご紹介します!✨
岸見さんは、『アドラー心理学入門』や大ベストセラー本『嫌われる勇気』等の著者として、日本のアドラー心理学研究の第一人者です。
その岸見さんの、アドラー心理学とも重なり合う、「幸福」の哲学についての金の名言を紹介していきたいと思います。
【第44回】『成功ではなく、幸福について語ろう』 岸見一郎
①自分の課題は自分で決める
ただ歳を重ねたら大人になれるわけではありません。大人になるために3つの条件があります。
大人になるための一番最初の条件は、自分が決めなければならないことを自分で決められるということです。
自分の課題なのに、何となく流されてしまって自分で決められないのであれば、どれだけ歳を重ねていても大人だとはいえません。
*本書の中で岸見さんは、「大人になるための3つの条件」を紹介しています。
その一つ目の条件は「自分が決めなければならないことは自分で決められる」ことを挙げています。
岸見さんは、自分で何かを決めることを「課題」という言葉で説明していて、「勉強は親の課題だと勘違いしている人は多く、そういう親は子どもが勉強しなければ「勉強しなさい」といいます。しかし、勉強する、しないは子どもの課題であって、親の課題ではないからです」と言っています。
この場合でいうと、「勉強する」という課題を自分で決められることが、大人になるための一つ目の条件である、と言っています。
②自分の価値は自分で決める
大人になるための、2つ目の話に移ります。自分の価値を自分で決められるということです。
なぜ、自分に価値があると思わなけれなならないかといえば、たとえこんな自分は嫌だと思っても、パソコンやスマホのように自分という道具は買い替えることができないからです。どんなに癖があっても、この自分と縁を切ることはできません。私という道具を買い替え、置き換えることはできないのです。そういう自分に価値がないとか、自分を好きでないと思う人は幸せになれません。自分に価値があると思えなければ幸せになれない。
*岸見さんは、「人との関係に入っていく勇気、さらに自分が直面している課題に取り組む勇気を持てるためには、自分に価値があると思えないといけない。この時大事なのは、その自分に価値を見出すのは自分自身だということです。自分が他の人にどう思われるか、どう評価されるかということとは関係なしに、自分で自分に価値があると思えるということが、大人になるための2番目の条件です」と述べています。
自分に価値があると思えてこそ、人と関係を持っていく勇気も、自分の課題に取り組む勇気も湧いてくるのです。他の人にどう思われるかなどは関係なく、自分で自分に価値があると思えることが大切であり、それが、大人になるための条件の一つだということです。
③自己中心的な考え方から脱却する
大人になるための3つ目の条件は、自己中心的な考え方から脱却するということです。
どういう時に自分に価値があると思えるか。自分が他の人の役に立っていると感じられる時だといっているのです。自分が役立たずではなくて、誰かの役に立てている、貢献していると感じられる時に自分に価値があると思える。自分に価値があると思えるようになるためには、まずは自分ができることを他者にしていかなければなりません。
自分が他者に貢献できることをしていけば、他の人から承認されなくても、自分に価値があると実感できるはずです。
自分が他者に何ができるか考えられるようになるということは、自分が大人になれる、あるいは自分が大人であるということの3つ目の条件です。自己中心的な考え方に陥ってはならないということです。この3つがクリアできるのが大人になる過程と考えてほしい。
*人は、自分が誰かの役に立てている、貢献している、と感じられる時に、自分に価値があると思えることができます。「自分ができることを他者にしていこう」と思えること、すなわち、自己中心的な考え方から脱却してこそ、誰かの役に立つことができ、自分に価値があると思えるのです。そして、そのような考え方ができることこそが、大人になるための3つ目の条件なのです。
大人になるための3つの条件
①自分の課題は自分で決められる
②自分の価値は自分で決められる
③自己中心的な考え方から脱却する
自分自身をよくよく見つめていくと、この3点ができていない、と感じる人も少なからずいるのではないでしょうか。
もちろん、それは、子どもや若者だけではなく、私たち大人についても、今一度、自分自身を見つめてみるべきでしょう。
④今はリハーサルではなく本番である
何かが起これば自分の人生は幸せになるとか、何かが起これば自分の人生は不幸になるわけでもない。私たちはこの瞬間に幸せだと考えていかなければならないと思います。
ですから、特に若い人にいいたいのは、今はこれからの人生の準備期間ではないということ。今はリハーサルではなく本番なのです。毎日毎日、やることをきちんとやっていけば、やがて試験の日がやってきて、受験がうまくいくかどうかはわからない。
しかし、そうやって今日という日を今日という日のためだけに全力を尽くして生きていけば、いろいろなことが変わってくると思います。過去を振り返って後悔するのも、これからを考えて不安になるのもやめる。そうして生きていけばいいと思います。
*「今日という日を今日という日のためだけに全力を尽くして生きていく」、「過ぎ去った過去を振り返ったり、まだ来ない未来のことを考えて不安になるのではなく、今、ここを生きる」ーアドラー心理学に通じる、岸見さんの哲学です。
「今はリハーサルではなく本番」、「今を全力で生きていけばいろいろなことが変わってくる」ー先が見えにくい社会の中で生きている若者への、岸見さんの希望のメッセージです!✨
自分の生き方を見つめ、幸福について考えるためのヒントを与えてくれる本になっています!
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また、随時、世界の偉人や著名人の心に響く「金の名言」を紹介していますので、気に入りましたら読者になって、記事をチェックしてもらえたらうれしいです!
不安感や閉塞感が漂っている社会だからこそ、素晴らしい言葉を胸に、日々、前に進んでいきたいと思います!
今回も記事をご覧頂き、ありがとうございました!🙇♂️
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