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世界の偉人、著名人の心に響く言葉をご紹介する「金の名言」の第43回は、前回に引き続き、日本電産会長で、京都先端科学大学理事長の、永守重信さんの著書『人生をひらく』の中の心に響く言葉をご紹介します!✨
本書は、カリスマ経営者永守さんの「国難に打ち勝つための原理原則50」を紹介した、経営者・ビジネスマン必見の1冊になっています!✨
【第43回】永守重信 『人生をひらく』②
①成長する企業(人材)の見極め方
ベンチャーというのはお金がないので、目利き委員会のほうで、A、B、Cとランクをつけて、Aランクをもらうと銀行の融資が受けやすくなる。そんな仕組みです。
たいていの場合、私の質問は「あなたは何時に会社に来ている?それで何時に帰る?土曜日に何をしている?」だけで、その答えのいかんによって、「これはAだ」と答えるようにしていました。
その会社のその後はといえば、案の定、売上500億円くらいまで一気に成長していきました。なぜ、私がAランクにしたかといえば、彼らが恐ろしいくらい働いていたからです。睡眠時間を最小限にするだけでなく、風呂に入る時間も惜しんで働いていると聞いたから、Aランクにしたのです。10分や15分の審査時間では、技術の話を聞くよりも、そうした勘所を押さえたほうが、よほど正しい評価ができると私は思っています。
*興味深く、そして、的を得た、永守さんの、成長する企業かそうでないかの見極め方を紹介しています。
なるほど、「何時に会社に来て、何時に帰って、土曜日は何をしているか?」これだけ聞くだけで、その企業やその人が、どれだけの情熱を持って仕事をしているかがわかる、最も端的な質問だと思います。端的な質問で、その企業(人)の本質を見抜く、永守さんの知見には驚きます。そして、現に、その質問に答えてAランクとなった企業のほとんどが、成長している、ということです。
短い時間での面接やヒヤリングにおいては、ダラダラと質問するよりも、要所を押さえた質問をする方が、よほどその人の本質を見極めることができるのです。
②どんなに優秀でも怠け者はいらない
緊急時に急にリストラを考えるのはおかしいと私は思っています。私はいつも、「毎日がリストラだ」と言っています。リストラというのは、ある時期にまとめてやるものではなく、「今日一日、怠け者はいなかったか」とやらなければならないのです。もっとはっきりいえば、何度も遅刻する人、不良品ばかり出す人、はいはいと言って何もやらない人、つまり、怠け者はいらないということです。
どんなに優秀でも怠け者はいらない。怠け者を一人でも放置しておくと、会社の業績はどんどん悪化していきます。
私は「君は能力がないから辞めてもらう」というようなことは、今まで一度たりとも言っていません。一生懸命やっている限りにおいては、クビを切ってはいけないと考えているからです。だけど、怠けている人のクビは切らないといけない。いくら注意しても直さない。そんな人を置いておくわけにはいきません。
*「毎日がリストラだ、と言っている」ー永守さんの経営者としての厳しさを垣間見ることができます。そして、この言葉は、従業員に向けてだけでなく、副社長等の、幹部に対しても、同じように言ってきたそうです。
「どんなに優秀でも怠け者はいらない」ー言えそうで、なかなか言えない言葉だと思います。トップがこのような姿勢を貫き、自ら懸命に働いているからこそ、世界的な企業へと大成長することができたのだと思います。
また、そういう姿勢であるからこそ、永守さんがカリスマ経営者と呼ばれている所以があると感じます。
③リーダーの原点は訴える力にある
自分の思っていることを組織の上に立って訴えることができるかどうかー。これが、リーダーの原点であり、必須だと考えています。
日本には会社が約500万社あるとされますが、99%が中小企業です。それ以上大きくならないのは、「どういった志を持っているか」がまずもって影響しているのですが、志以上に「組織を大きくしていく力」、すなわち、訴える力が欠けていることが多いのではないでしょうか。
訴える力というのは、求心力、人心掌握力なのです。相手の心に訴えるものでなければ、人が動くことはないでしょう。
一人でも部下を持つ場合は、必ず人の心を掴まなければならない。まず、心に訴えて、それを頭で理解して、初めて行動に移せるようになるーこの順番が大切です。
理屈通りにいかないことがあっても訴える力を駆使して部下の心を動かさなければいけないのです。
*永守さんは、今の会社のトップや、組織のリーダーには、「訴える力」が足りないのではないか、と指摘しています。
リーダーに、「どうやって組織を大きくしていくか」、「どうやって会社を成長させていくか」についての明確なビジョンや、それを訴える力が弱いために、従業員のモチベーションも上がらず、仕事の技能を向上させようという意欲も高まっていかないのです。
人間は、理想や、目標に向かって進んでいこうとする動物です。リーダーには、自分の理想を、自分の言葉で訴え、従業員の心を掴んでいくことが、何よりも求められるのです。
④経営者は「6悪」を自分でやめられる人
「6悪」というのは、マンネリ、諦め、怠惰、妥協、おごり、油断のことです。会社がダメになるケースでは、必ずと言ってよいほど、この6悪が原因となっています。
経営者というのは、この6悪を自分でやめなければなりません。つまり、自己管理できる人しか経営者になってはいけないということです。
言い方を変えれば、自分で自分を動機づけられる人が経営者なのです。
経営者は自分で自分を動機づけるしかありません。会社のトップが、誰かから動機づけられないと何もできないというのでは、アウトです。
かなり厳重にチェックしているつもりでも、人間は6悪に陥るものなのですから、常に自己管理を心がけ、気を緩めてはなりません。
*会社がダメになる時は、必ずと言っていいほど、「マンネリ、諦め、怠惰、妥協、おごり、油断」の6悪が原因になっている、と永守さんは指摘します。
逆に言えば、この6悪に陥らないようにすれば、会社は健全に成長していくことができる、とも言えます。
あらゆる組織において、社長等のトップの、部下や従業員に対する影響力は想像以上に大きなものがあります。トップが、6悪に陥ってしまえば、自ずと、従業員にもその影は伸びていってしまうのです。
ゆえに、トップや、組織の上に立つ者には、自分で自分を律する、「自己管理能力」が厳しく求められるのです。
⑤困難に真正面からぶつかれば絶対に問題は解決する
困難が解決策を連れてくるわけですから、困難から逃げていては明るい朝はやってこない。
残念ながら、解決策というのは、困難と共にあるのです。
困難に真正面からぶつかっていく限りにおいては、絶対に問題は解決します。私はこの五十数年間一回たりとも、問題を解決できなかったことはありません。全部解決してきました。だから今日という明るい日を迎えているのです。
困難に正面からぶつかるなら、失敗したり、挫折することもあるでしょう。その失敗や挫折が、強い人間、強い会社をつくることになります。
成長する人生、会社というのは、必ず困難とぶつかるようにできています。挑戦の中から出てくる失敗と対峙して、そこから這い上がる。真っ暗なトンネルを突き進む。逃げ出したくなるような無理難題を解決していくことにこそ、人生、そして仕事の喜びがあると私は考えています。
*「困難が解決策を連れてくる」、「困難に真正面からぶつかっていけば、絶対に問題は解決する」ー永守さんの、五十数年間の会社経営の中で確信した言葉です。
日本のカリスマ経営者の言葉を信じて、「困難から逃げていては明るい朝はやって来ない」、「困難に真正面からぶつかっていけば、絶対に問題は解決する」ーこう、腹をくくりましょう!
困難にぶつかって失敗したり、挫折しても、より強い自分、強い会社を作ることができると確信しましょう!
「困難に真正面から挑んでいく姿勢」にこそ、仕事においても、そして、人生においても、「栄光の道」が開かれていくのです✨
経営者・ビジネスマン必読の、学びや気づきが多い1冊です!✨
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不安感や閉塞感が漂っている社会だからこそ、素晴らしい言葉を胸に、日々、前に進んでいきたいと思います!😄✊
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